こんばんは。
今日行ってきた仕事関連のセミナーがとっても良かったので感想的にまとめたいと思います。*1
1月のある日、最近なぜかうちに届くようになった女子栄養大学出版部のセミナー案内がなんとなく心に残り、なんとなく会場参加で申し込み。
わざわざ希望休をとって日本橋に行ってまいりました。
タイトルは
「一人分の自炊こそ冷凍食品!〜少量使いも保存も栄養バランスも〜」
というもの。面白そう。*2
日本冷凍食品協会の広報の方、女子栄養大学の教授、フードライターさんの3名が登壇し、それぞれの観点から冷凍食品を取り入れたバランスのよい続けやすい自炊についてお話いただきました。
勇気を出して登壇者に質問したり、帰りは6社の冷凍食品の企業さんがブースを出していたので、たくさん試食してたくさん資料をもらうなどしっかり楽しんで帰ってきました。
オンサイトはやっぱりよいですね。申し込んだ時の私GJすぎる。
ニチレイのささみブロッコリーの冷凍とか、味の素の減塩のチャーハンとか、ニップンの冷凍弁当が特にグッときました。
私は今循環器内科病棟の担当で減塩の話をすることが多いので、減塩の市販品が増えるのは本当に本当に嬉しいです。
講義の方で特に印象に残ったのはフードライター・白央篤司さんの講義です。
白央さんは自炊や手軽・気軽な食生活の提案を発信されている方で、今回は料理を全くしない人、多少する人、頻度が高いからこそ手間を抜きつつ美味しいものを用意したい人の3タイプそれぞれへのアプローチや冷凍食品の取り入れ方を教えてくださいました。
白央さんは、全てを作ることや毎日作ることだけが自炊ではない。自分で自分の食べるものを賄うのが自炊である。普段ほぼ料理をしない人に対して、「手抜きOK」「ずぼら」などという言葉はなるべく使わない、これらはむしろ毎日する人に訴求する言葉なのではないかとおっしゃっていました。また、言葉にしなくても、食材選びや工程などから「このくらいならできるでしょ」と思っていることは案外伝わることもあるとも。
思わずうーんと唸ってしまいました。
このお話にかなりハッとすることが最近ありまして、
以前私が上司の代理で栄養指導を担当した患者さんが、その後上司へ
「この前の栄養士さんにずっと通ってるのに効果ないねみたいに言われて傷ついたと話していたよ。そんなつもりはなかっただろうけど、言動に気をつけてね」
と言われました。
そのときはそんなこと言うはずもないとショックや誤解を解きたい気持ちだったのですが、今思うと私から出る何かがそう言ったも同然だったのかもしれない、とか、言葉の端々に厳しさを感じさせるニュアンスがあったのかもしれないと思いました。*3
もちろん、そもそもそんなこと思ってないので誤解もあるし、敏感なところに触れてしまったのかなと思いますが、自炊の話に関しては結構やってしまっていたなと。
外食だとどうしても塩分コントロール等に限界があるので自炊について話すことがままあるのですが、相手の生活能力を値踏みしながら不用意に、思うままの言葉で色々提案してしまうのです。
自分は栄養も料理も好きであまり苦にならないので、どうしてもできなかった時の感覚が思い出せず、相手に寄り添った風にあたかも簡単であるかのように「手作りの自炊」を勧めていたんじゃないかと猛烈に反省しました。
自炊に関して書籍も出されているライターさんであるだけに、自炊の力、言葉、視点、寄り添い方が本当に巧みで感動しました。
やっぱり伝え方大事だなあ。
いかに、「これならできそう!」「なんなら進んでやってみたい」を引き出せるかどうかですね。
最近の冷凍食品ほんとすごいからぜひいろいろ食べてみてね!
あとがき
私はいまだに学生気分で働いているので、カンファで知ってる何かが出た時は
「あ!進研ゼミでやったところだ!」
って思うし、自分のがしたことに対して「おお、今の管理栄養士っぽくてかっこいい〜」「こんなのも出来るようになった〜」って思っちゃうので、こんな感じで休日だろうがカフェで勉強したり、セミナーを織り交ぜながらやっていくのが合ってるんだろうなと思います。
社会人ぶった話をすると、今まだ3年目ですが3年目ごろっておそらく、技術はまだまだなんだけど、持ってる知識でなんとなくその場はやり過ごせてしまうみたいな瞬間がぽろぽろある時期なんだと思うんです。あ、なんとかなっちゃったみたいな。*4
小手先の言葉でのらりくらり、なんとかなってる風なだけでその後に「ああ、ちゃんとしなきゃ」みたいなイベントが絶対起こる。
がんぱります。
読んでいただきありがとうございました。